えびすあば【恵比須網端】
漁網の中央部につける大きな浮き。愛媛県、高知県室戸岬、また島根県隠岐島などでいう。
えびすおうぎ【恵比須扇】
しめ飾りなどにつけて、新年の祝いに用いる粗末な作りの扇。伊勢国山田(三重県伊勢市)の産。
えびすがお【恵比須顔】
恵比須のように、にこにこした顔。
えびすかき【恵比須舁き】
「恵比須回し」に同じ。
えびすがみ【恵比須紙】
紙を重ねて裁つとき、角が内へ折れ込んで裁ち残しになったもの。福紙。
えびすぎれ【恵比須切れ】
恵比須講の日の誓文払いに、呉服屋が見切り売りする小ぎれ。→誓文払 (せいもんばら) い
えびすこう【恵比須講】
陰暦10月20日に恵比須を祭る行事。商売繁盛を祈願して、親類・知人を招いて宴を開く。関西などでは正月10日(十日恵比須)とし、また11月20日に行う地方もある。恵比須祭り。《季 冬》「振売の雁 (がん) あはれなり—/[下接句]芭蕉」
えびすさぶろう【恵比須三郎】
恵比須の異称。伊弉諾尊 (いざなぎのみこと) ・伊弉冉尊 (いざなみのみこと) の第3子といわれる俗説からという。
えびすぜに【恵比須銭】
1 数人でお金を分配したときに割り切れないはした金。 2 絵銭の一。表に恵比須が描いてある貨幣。
えびすだい【恵美須鯛】
イットウダイ科の海水魚。全長約45センチ。マダイに似るが、うろこが硬いので鎧鯛 (よろいだい) ・具足鯛 (ぐそくだい) ともいう。南日本で漁獲。見栄えがよいので祝儀に用いる。