戦を見て矢を矧ぐ
戦いが始まってから矢を作る。事が起こってからあわてて準備にとりかかることの愚かさをいうたとえ。敵を見て矢を矧ぐ。
いくさがみ【軍神】
いくさの勝利を守る神。武甕槌神 (たけみかづちのかみ) ・経津主神 (ふつぬしのかみ) が古くから有名。また、源氏では八幡神、のちの兵学家などは、摩利支天 (まりしてん) ・北斗七星・不動明王などを祭った。
いくさだいしょう【軍大将】
総大将から一時的に命令権を委任され、合戦の指揮をとる武将。
いくさだち【軍立ち】
1 軍勢が戦場に出発すること。出陣。「尾資 (びし) の津に—す」〈北野本斉明紀〉 2 合戦。いくさ。また、戦いぶり。「これほど—烈しき敵にいまだ逢はず候」〈古活字本保元・中〉 3 軍勢の配置。陣立て。「勢の多少も—のやうも見分かざれば」〈太平記・八〉
いくさのさんぶぎょう【軍の三奉行】
江戸幕府の大目付・旗奉行・槍 (やり) 奉行の総称。
いくさびと【軍人】
兵士。武人。「—先 (ま) づ楼 (たかとの) の上に登りて」〈崇峻紀〉
いくさひょうじょう【軍評定】
合戦の前に行う作戦会議。「まづ鎌倉の—をぞせられける」〈太平記・一〇〉
いくさぶぎょう【軍奉行】
鎌倉・室町時代、戦いのとき臨時に設けられた職名。軍事に関する総括責任者。
いくさぶね【軍船】
兵船。軍艦。
いくさぼし【軍星】
《兵学家が北斗七星を軍神 (いくさがみ) としたところから》北斗七星の異称。