うちとけがお【打ち解け顔】
気を許した顔つき。くつろいだ顔つき。「小さきは童 (わらは) げて喜び走るに、扇なども落として、—をかしげなり」〈源・朝顔〉
うちとけごと【打ち解け言】
気を許して語る言葉。隔てなくする話。「仮に下りたる人の—につきて、さやうに軽らかに語らふわざをもすなれ」〈源・明石〉
うちとけすがた【打ち解け姿】
くつろいだ姿。ふだん着のままの姿。「もの清げなる—に、花の、雪のやうに降りかかれば」〈源・若菜上〉
うちとけぶみ【打ち解け文】
親しい仲でうちとけて書いた手紙。「その女どちの中に書き通はしたらむ—をば御覧ぜむ」〈源・浮舟〉
うちとけまさり【打ち解け優り】
親しくうちとけるようになって、以前よりもよく見えること。「いかにぞ、—のいささかもあらば、うれしからむ」〈源・末摘花〉
うちとけわざ【打ち解け業】
隔てのない振る舞い。「様 (さま) 異 (こと) に、さならぬ—もし給ひけり」〈源・末摘花〉