こうたいいやく【抗体医薬】
抗体(免疫グロブリン)が病原体や異物などの抗原を認識するしくみを利用した薬剤。抗癌剤 (こうがんざい) のように正常な細胞まで破壊することがなく、副作用が少ないとされる。抗体医薬品。抗体製剤。抗体薬。 [補説]破傷風菌に感染したウサギから取り出した血清を破傷風患者に注射したのが始まり。現在は、遺伝子工学や細胞融合の技術を使用してマウスなどにヒトの抗体を作らせることができるが、コストや生産規模などの点で課題も多い。
こうたいけんさ【抗体検査】
細菌・ウイルスなどの病原体に対する抗体の有無や量を調べる検査。少量の血液から麻疹 (ましん) ・水痘 (すいとう) ・百日咳 (ぜき) ・HIVなどさまざまな感染症の抗体価を調べることができる。麻疹や百日咳などの場合、抗体価が低いと感染リスクが高まるため、予防接種によって抗体価を上げる必要がある。また、過去の感染の有無、現在の免疫力の程度などもわかる。たとえばHIVの抗体が陽性であればHIVに感染していると判定される。
こうたいせんしょく【抗体染色】
⇒免疫染色
こうたいせいざい【抗体製剤】
⇒抗体医薬
こうたいいそんせいかんせんぞうきょう【抗体依存性感染増強】
「ADE」に同じ。抗体依存性免疫増強。
こうたいカクテルりょうほう【抗体カクテル療法】
2種類の抗体を同時に投与する治療法。
こうたいせいめんえき【抗体性免疫】
⇒液性免疫
こうたいやく【抗体薬】
⇒抗体医薬