折(り)箱(おりばこ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ 石も、折箱の蓋も撥飛ばして、笊を開けた。「御免よ。」「御免なさいよ。」と、雀の方より、こっちが顔を見合わせて、悄気げつつ座敷へ引込んだ。 少々極が悪くって、しばらく、背戸へ顔を出さなかった。 庭下駄を揃えてあるほどの所帯ではな・・・
泉鏡花
「二、三羽――十二、三羽」
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・・・階下は弁当や寿司につかう折箱の職人で、二階の六畳はもっぱら折箱の置場にしてあったのを、月七円の前払いで借りたのだ。たちまち、暮しに困った。 柳吉に働きがないから、自然蝶子が稼ぐ順序で、さて二度の勤めに出る気もないとすれば、結局稼ぐ道はヤ・・・
織田作之助
「夫婦善哉」
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