かかりば【掛かり端】
女の額の上の髪が左右のほおに垂れかかっているぐあい。また、その髪の末のあたり。さがりば。「頭つき、髪の—しも、美しげにめでたし」〈源・末摘花〉
かかりば【繋かり場/掛かり場】
船をつなぎとめる所。船が停泊する場所。かかりどころ。〈日葡〉
かかりびと【掛かり人】
「かかりゅうど」に同じ。
かかりむすこ【掛かり息子】
親が老後の頼りにしている息子。「今日は—の嫁取と、一際 (ひときは) あらたまりたる服装 (いでたち) にて」〈紅葉・二人女房〉
かかりもの【掛(か)り者】
他家に身を寄せて食住の世話になっている人。居候。食客。「いつまでもぶらぶらとここに—になっているのが済まないような気がして」〈三重吉・桑の実〉
かかりゆ【掛(か)り湯】
風呂から上がるときにからだを清めるために浴びる湯。上がり湯。おかゆ。
かかりつけやっきょく【掛(か)り付け薬局】
外来受診した患者が、どの医療機関で院外処方箋を受け取った場合でも、いつもそこで薬の調剤を受けると決めた薬局。 [補説]薬局では、患者ごとに、処方した薬、購入した市販薬、副作用・アレルギーなどの記録を作成する。院外処方箋を受け取った患者は、薬局を自由に選んで調剤を受けることができるが、掛かり付けの薬局を決めておくことで、薬の重複や飲み合わせの問題がないか薬剤師が確認しやすくなるため、医療の質が向上するとされる。
かかりつけい【掛(か)り付け医】
かかりつけにしている医者。→家庭医