1 掛かること。ひっかかること。「エンジンの―が遅い」
2 (掛かり)物事をするのに必要な費用。入費。「―がかさむ」
3 (掛かり)囲碁で、隅に打った相手の石のしまりを妨げること。「―を打つ」→締 (しま) り8
4 釣り針の、魚の外れるのを防ぐためにつける先端部の突起。針先の返しの部分。もどり。あぐ。
5 女の髪の垂れかかったようす。下がりぐあい。
「御髪 (みぐし) の―、はらはらと清らにて」〈源・若菜下〉
7 建物のつくり方。構え。つくり。
「此の大門の―などは、誠に今迄の寺々とは格別なものでござる」〈虎寛狂・鐘の音〉
8 趣。風情。
「枝を矯 (た) め葉を透かして、―あれと植ゑ置きし」〈謡・鉢木〉
出典:青空文庫
・・・「十字架に懸り死し給い、石の御棺に納められ給い、」大地の底に埋め・・・ 芥川竜之介「おぎん」
・・・司の御鷹は柳瀬清八の掛りとなりしに、一時病み鳥となりしことあり。・・・ 芥川竜之介「三右衛門の罪」
・・・いろの服を着た自動車掛りだった。僕はこのホテルへはいることに何か・・・ 芥川竜之介「歯車」