ほうでんかん【放電管】
管内に不活性ガスや水銀蒸気などを封入し、電極間に放電を起こさせる電子管。光源や整流に用いる。蛍光灯・ネオン管・水銀灯など。
ほうでんとう【放電灯】
気体中の放電による発光を利用した電灯。放電管の一種。装飾・広告などに使用。
ほうでんばこ【放電箱】
荷電粒子の飛跡を検出する装置。ネオンとヘリウム、またはアルゴンなどの不活性ガスを箱の中に封入し、高い電圧をかけた二つの電極で挟みこんだもの。荷電粒子の進路に沿って放電が生じるため、その飛跡を観測することができる。昭和34年(1959)に福井崇時と宮本重徳が発明。主に宇宙線の観測に用いられる。スパークチェンバー。
ほうでんしゅうしでんあつ【放電終止電圧】
蓄電池が放電を続けているうちに、電圧が急激に低下するときの値。この値となる電圧を下回って過放電を続けると、蓄電性能の低下につながるおそれがある。終止電圧。
ほうでんかこう【放電加工】
ケロシンなどの加工液中で、アーク放電を用いて被加工物の表面を融解・除去する加工法。通常の切削加工が困難な超硬合金の金型製作などに用いられる。EDM(electrical discharge machining)。
ほうでんさく【放電索】
航空機が飛行中に蓄積する静電気を空気中に逃す、棒状またはワイヤー状の装置。スタティックディスチャージャー。
ほうでんしんど【放電深度】
蓄電池の放電状態を表す値。定格の満充電の容量に対する放電量の比を百分率で表したもの。DOD(depth of discharge)。 [補説]この数値が大きいことを「放電深度が深い」と表現する。蓄電池の寿命と関係しており、放電深度の深い状態から充電するという使用法を繰り返すと、電池の劣化が早まることが知られている。