もんじょういん【文章院】
平安時代の大学別曹。承和元年(834)ごろ、菅原清公の建議により、文章道を学ぶ学生のための施設として設けられた。東西両曹があり、東曹は大江家、西曹は菅原家が管轄したので、しだいに両氏のための大学別曹となった。
もんじょうしょう【文章生】
大学寮で文章道を専攻した学生。もんぞうしょう。もんじょうのしょう。
もんじょうどう【文章道】
律令制における大学寮の一科。中国の詩文および歴史を学ぶ学科。→紀伝道 (きでんどう)
もんじょうとくごうしょう【文章得業生】
文章生の中から、成績優秀な者2名を選んで、官吏登用試験の最高段階である秀才・進士試験の受験候補者としたもの。
もんじょうはかせ【文章博士】
大学寮に属して詩文と歴史とを教授した教官。神亀5年(728)設置。平安時代には多く東宮学士・大外記 (だいげき) を兼ね、侍講としても仕えた。もんぞうはかせ。