時代が付く
陶器や道具などが、年代を経たという渋い趣をもつ。時代を帯びる。「—・いた茶道具」
じだいおくれ【時代後れ/時代遅れ】
[名・形動]その時代の傾向や流行などについていけず、取り残されていること。また、そのさま。時勢遅れ。「—な服装」
じだいおやじ【時代親父】
時代おくれで頑固なおやじ。「一理屈ある—玄関に立ちかかり」〈浄・関八州繋馬〉
じだいがみ【時代紙】
年代を経た古い紙。「見るほど—、正筆に疑ひなし」〈浮・永代蔵・四〉
じだいかんかく【時代感覚】
その時代の動向や特徴などをとらえる感覚。「—が鋭い」
じだいぎぬ【時代絹】
時代を経た古い絹。特に、江戸時代からみて室町時代までに主に中国から伝来したもの。「唐国、和朝の絹布をたたみこみ、品々の—」〈浮・永代蔵・一〉
じだいきょうげん【時代狂言】
時代物3の歌舞伎狂言。⇔世話狂言。
じだいぎょうれつ【時代行列】
昔の歴史風俗を装った行列。京都の時代祭の風俗行列など。
じだいぎれ【時代切/時代裂】
室町時代までに主に中国から伝えられた織物の切れ地。金襴 (きんらん) ・緞子 (どんす) ・間道 (かんとう) など。
じだいくぶん【時代区分】
歴史を、それぞれの時代の質的な特徴によって、いくつかの時期に分かつこと。西洋史を中心とする世界史では、古代・中世・近代の三区分法、原始・古代・中世・近代・現代の五区分法などが一般的。日本史では、奈良時代・鎌倉時代・江戸時代といった政権所在地による区分がよく行われている。