ちょうせんしょう【朝鮮鐘】
朝鮮半島で新羅 (しらぎ) 時代から高麗 (こうらい) 時代に鋳造された銅製の梵鐘 (ぼんしょう) 。竜頭 (りゅうず) は単頭で旗挿 (はたさ) しという円筒がつき、肩と口辺に唐草 (からくさ) 模様をめぐらす。飛天などが鋳出されている。日本に多くの遺品が伝わる。
ちょうせんじんぎゃくさつじけん【朝鮮人虐殺事件】
大正12年(1923)関東大震災直後、在日朝鮮人が暴動を起こしたという流言を信じた自警団や民衆によって、全国で数千人の朝鮮人が虐殺された事件。
ちょうせんせんそう【朝鮮戦争】
大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国との間の戦争。第二次大戦後の米・ソの対立を背景として、1950年6月に南北朝鮮を分かつ北緯38度線付近で武力衝突し、それぞれ米軍を中心とする国連軍、中国義勇軍の支援のもとにほぼ朝鮮半島全域を戦場とした国際紛争。1953年7月、休戦協定が成立。朝鮮動乱。
ちょうせんそうとく【朝鮮総督】
朝鮮総督府の長官。
ちょうせんそうとくふ【朝鮮総督府】
明治43年(1910)韓国併合により設置された日本の朝鮮支配の最高機関。昭和20年(1945)解体。
ちょうせんつうしんし【朝鮮通信使】
朝鮮国王が日本に派遣した外交使節団。江戸時代、主に将軍の代替わりの際などに来日し、慶長12年(1607)から文化8年(1811)まで12回を数えた。朝鮮使節。
ちょうせんにんじん【朝鮮人参】
ウコギ科の多年草。朝鮮・中国が原産。古くから薬用に栽培される。高さ約60センチ。葉は5枚ほどの小葉からなる手のひら状の複葉。夏、淡黄緑色の小花を多数つける。根は肉質で枝分かれが多く、白色で、漢方では強壮剤とする。御種 (おたね) 人参。高麗 (こうらい) 人参。
ちょうせんはまぐり【朝鮮蛤】
マルスダレガイ科の二枚貝。外洋の砂底にすむ。貝殻はハマグリに似るが、大形で厚く、より三角形に近い。殻を碁石の白石の材料に、肉を食用にする。鹿島灘以南に分布。ごいしはまぐり。
ちょうせんはんとう【朝鮮半島】
アジア大陸東端から南方に突出し、日本海と黄海とを分ける半島。朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国がある。韓半島。チョソンバンド。
ちょうせんはんとうゆうじみつやく【朝鮮半島有事密約】
昭和35年(1960)1月の日米安保条約改定の際に日米政府間で交わされた密約。朝鮮半島で有事が発生した場合、在日米軍が日本国内の米軍基地を使用して事前協議なしに直ちに出撃できるとした。平成21年(2009)9月から平成22年(2010)3月にかけて外務省の調査チームと有識者委員会がそれぞれ調査・検証を行った密約問題の一つ。密約の内容を裏付ける議事録が発見されたことから、調査チーム・有識者委員会とも密約があったことを認定した。