かくぶんれつせいせいぶつ【核分裂生成物】
核分裂の過程で生成される核種の総称。最初の分裂で生じる核種を核分裂片という。放射能をもつ放射性核種が多く、β崩壊をはじめとする放射性崩壊を繰り返し、やがて安定した核種になる。
かくぶんれつせいぶっしつ【核分裂性物質】
原子核に中性子を吸収して核分裂する物質。ウラン235、プルトニウム239など。核分裂物質。
かくぶんれつはへん【核分裂破片】
⇒核分裂片
かくぶんれつへん【核分裂片】
核分裂の過程で最初に生成される核種。一般的に原子核が分裂しても質量数が同程度の核種にはならず、質量数にして3:2の割合に分裂することが多い。ウラン235の場合、一方が質量数140程度、もう一方が95程度になる。陽子または中性子の数は、安定した原子核を特徴づける魔法数に近い値をとる傾向がある。核分裂破片。一次核分裂生成物。
かくぶんれつれんさはんのう【核分裂連鎖反応】
外から中性子の供給を受けることなく、核分裂反応が連続して起こる現象。ウランやプルトニウムなどの核分裂性物質は、原子核が中性子を1個吸収して核分裂を起こし、2〜3個の中性子を放出する。この中性子が他の原子核に吸収されて新たな核分裂を起こす。こうして次々と核分裂が続いて起こる状態。 [補説]原子炉では制御棒で中性子の数を調整することによって、一定の出力が得られるように穏やかに連鎖反応を行わせている。原子爆弾は連鎖反応を急激に起こすことによって瞬時に膨大なエネルギーを発生させる。
かくぶんれつせいかくしゅ【核分裂性核種】
自発核分裂、または中性子(特に熱中性子)の衝突によって核分裂する核種の総称。ウラン235、プルトニウム239などが知られ、核燃料に利用される。
かくぶんれつぶっしつ【核分裂物質】
⇒核分裂性物質
かくぶんれつはんのう【核分裂反応】
⇒核分裂