残り物に福がある
人が取り残したものや最後に残ったものの中には、意外によいものがある。
のこりが【残り香】
《「のこりか」とも》人が立ち去ったあとに残る、その人のにおい。「—が漂う」
のこりがく【残り楽】
雅楽の管弦の特殊な演奏様式の一。楽曲を反復演奏するうち、順次に諸楽器の演奏をやめ、最後に箏 (そう) だけを残してその技巧を披露するもの。
のこりかす【残り滓】
必要なものを取ったあとに残る価値のないもの。
のこりぎく【残り菊】
襲 (かさね) の色目の名。表は黄、裏は薄青または白。冬に用いる。
のこりすくな【残り少な】
[形動][文][ナリ]《「のこりずくな」とも》あとに残っているものが少ないさま。「時間が—になる」
のこりなく【残り無く】
[副]あとに残っているものがないさま。残らず。すべて。「木の葉が—落ちる」
のこりのきく【残りの菊】
陰暦9月9日の菊の節句を過ぎたあとまで咲き残っている菊。残り菊。残菊 (ざんぎく) 。「今宵しも隈 (くま) なく照らす月影は—を見よとなるべし」〈栄花・殿上の花見〉
のこりのつき【残りの月】
明け方、空に残っている月。残月 (ざんげつ) 。のこんの月。
のこりのとし【残りの年】
老い先の短い年齢。余命。