いぼたが【水蝋蛾】
イボタガ科のガ。翅 (はね) は開張8〜12センチ、黒褐色で多数の波状紋がある。早春現れる。幼虫は、いぼたのむし。
いぼたかいがらむし【水蝋貝殻虫】
イボタロウムシの別名。
いぼたのき【水蝋の樹】
モクセイ科の半落葉低木。山野に自生し、高さ約2メートル。枝は灰白色。葉は長楕円形で対生。初夏、白色の漏斗状の小花を密につける。実は黒紫色で楕円形。樹皮にイボタロウムシが寄生する。材は堅く、器具の柄などに用いる。
いぼたのむし【水蝋の虫】
1 イボタガの幼虫。芋虫状で、体長は終齢で約8センチにもなる。頭部に黒い角 (つの) があり、背は青白色。イボタノキ・モクセイなどの葉を食べる。古く肺結核・疳 (かん) の薬とされた。 2 イボタロウムシの別名。
いぼたろう【水蝋蝋/虫白蝋】
イボタノキに寄生するイボタロウムシの幼虫が分泌した蝋を、加熱溶解し、冷水中で凝固させたもの。ろうそくの原料や、生糸織物や家具・革製品のつや出し、止血薬などに使用。虫蝋 (ちゅうろう) 。
いぼたろうかたかいがらむし【水蝋蝋硬貝殻虫】
カタカイガラムシ科の昆虫。→いぼたろうむし
いぼたろうむし【水蝋蝋虫】
イボタロウカタカイガラムシの俗称。雌の成虫は暗褐色の約1センチの丸い殻を作り、5月ごろ産卵。雄は、7月ごろからイボタノキ・ネズミモチなどに寄生し、白色の蝋を分泌し、中でさなぎとなる。成虫は体長3ミリほどで、透明な2枚の翅 (はね) をもつ。→いぼたろう