氷枕(ひょうちん)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・そこで枕を氷枕に換えて、上からもう一つ氷嚢をぶら下げさせた。 すると二時頃になって、藤岡蔵六が遊びに来た。到底起きる気がしないから、横になったまま、いろいろ話していると、彼が三分ばかりのびた髭の先をつまみながら、僕は明日か明後日御嶽へ論・・・
芥川竜之介
「田端日記」
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・・・ 本田家の当主は、家族の者と主治医とに守られて、陶製のもののように、何も考えることも感じることも出来なくなった頭を、氷枕と氷嚢との間に挟んでいた。 家族の人たち、当主の妻と、その子供である、二人の息子と三人の娘とは、何かを待つような・・・
葉山嘉樹
「乳色の靄」
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