油差(し)(あぶらさし)
の例文・使い方・用例・文例(1)
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・・・――すぐこの階のもとへ、灯ともしの翁一人、立出づるが、その油差の上に差置く、燈心が、その燈心が、入相すぐる夜嵐の、やがて、颯と吹起るにさえ、そよりとも動かなかったのは不思議であろう。 啾々と近づき、啾々と進んで、杖をバタリと置いた。・・・
泉鏡花
「貝の穴に河童の居る事」
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