あぶらなぎ【油凪】
海面が、油を流したように波が立たない状態。べたなぎ。
あぶらぬき【油抜き】
油で揚げたものを、油の臭みがとれるように、熱湯をかけたり、くぐらせたりすること。
あぶらねずみ【油鼠】
油で揚げたねずみ。きつね捕りのえさにする。「罠 (わな) のと知りつつ、—の側を去られん老狐 (ふるぎつね) の如くに」〈二葉亭・浮雲〉
あぶらねんど【油粘土】
工作などに用いる、油をまぜて練った粘土。
あぶらのつかさ【主油司】
律令制で、宮内省に属し、諸国から調 (みつぎ) の副物 (そわりもの) として貢納された膏油 (こうゆ) のことをつかさどった役所。寛平8年(896)主殿寮 (とのもりょう) に併合。
あぶらはね【油跳ね】
油がはねて周囲にとび散ること。特に、料理で、水分の多い材料を揚げるときに油が勢いよくとび散ること。
あぶらはや【油鮠】
コイ科の淡水魚。全長約20センチ、黄褐色で体表がぬるぬるしている。本州琵琶湖以東の山間の渓流にすむ。
あぶらび【油火】
油に灯心を浸してともす火。ともしび。
あぶらひき【油引き】
油を塗ること。また、その刷毛 (はけ) 。
あぶらびれ【脂鰭】
サケ・マス・アユなどの背びれと尾びれとの間にある肉質状の特殊なひれ。