かいようきほんほう【海洋基本法】
海洋の開発・利用等に関する基本的な理念や施策等を定めた法律。政府に海洋基本計画の策定を義務付けるなど、国・国民・事業者などが果たすべき責務についても規定する。平成19年(2007)施行。
かいようさんせいか【海洋酸性化】
大気中の二酸化炭素が海に吸収されることによって、弱アルカリ性の海水が酸性化して中性に近づくこと。海の酸性化。
かいようだいじゅんかん【海洋大循環】
地球規模で循環する海流。海洋の表層で風によって生じる風成循環と、水温や塩分濃度の差によって生じる熱塩循環によって引き起こされる。海水は、北大西洋のグリーンランド沖で深層へ沈み、南下して南極海・インド洋・南大西洋を経て北上し、北太平洋で表層へ上昇。インドネシア多島海・インド洋・アフリカ大陸南端を経て大西洋を北上し、再びグリーンランド沖へ戻る。周期は約1500〜2000年と考えられ、気候の安定や生態系の維持に大きな影響を与えているといわれる。海水大循環。→深層流
かいようちきゅうかんそくたんさシステム【海洋地球観測探査システム】
地球観測・災害監視・資源調査などの観測・探査活動の基盤となるシステム。第3期科学技術基本計画に盛り込まれた国家基幹技術の一。いぶき・だいち・GCOMなどの観測衛星による宇宙からの地球観測、地球深部探査船ちきゅうなどによる海洋観測、既存のシステムによる陸上および地震・津波観測によって得られたデータを統合・解析。気候変動予測、災害予測、資源探査などに役立つ情報を提供する。
かいようほうにかんするこくさいれんごうじょうやく【海洋法に関する国際連合条約】
⇒国連海洋法条約
かいようけんえき【海洋権益】
自国の領海や排他的経済水域などにおける権利・利益。安全保障・漁業・資源開発・環境保護などに関する主権あるいは主権的権利と、それに伴う利益。
かいようせいぶつのセンサス【海洋生物のセンサス】
海洋生物の多様性・分布・個体数などを調査・解析する国際研究ネットワーク。2000年から2010年にかけて、80か国以上から2700人を超す研究者が参加して実施された。CoML(Census of Marine Life)。
かいようとう【海洋島】
⇒洋島
かいようとうききせいじょうやく【海洋投棄規制条約】
⇒ロンドン条約
かいようプレート【海洋プレート】
地球表面を覆うプレートのうち、海洋底からなるもの。平均密度が高く強固なため、海溝において大陸プレートの下に沈み込む。日本近海では太平洋プレート、フィリピン海プレートがある。