・・・ ― 一 二 医師 五 一 ― ― ― 三 一 農業 一四 二一 五 ― 六 三 三 役人 九 三 一 ― 二 一 六 漁業 三 一 ― ― ― ・・・ 宮本百合子 「春遠し」
・・・ゴーリキイは二十四歳になる迄に、更にパン焼職人であり、カスピ海の漁業労働者であり、踏切番であり、弁護士の書記でありました。これらの生活の間でゴーリキイの見聞きしたものはどういうものだったでしょう。旧い野蛮なツァーのロシアで、民衆は才能も生活・・・ 宮本百合子 「マクシム・ゴーリキイについて」
・・・ 村を出てからゴーリキイは裏海の漁業組合で働き、やがてドウブリンク駅の番人として働き、駅夫や人夫に地理や天文の本をよんで聞かせてやりながら、半分歩いてニージュニイにたどり着いた。その時分ロシアの辺鄙な田舎の果でもツァーの官吏や司祭らが、・・・ 宮本百合子 「マクシム・ゴーリキイの人及び芸術」
・・・ カスピ海の漁業組合の労働者としてのゴーリキイ。やがてドヴリング駅の番人をしながら駅夫や人夫に地理、天文のことを書いた本などを読んでやっているゴーリキイ。彼はこの間にいやという程ツァー時代のロシア官吏、司祭等の腐敗した生活ぶりの証人とな・・・ 宮本百合子 「逝けるマクシム・ゴーリキイ」
出典:青空文庫