たんそさ【炭素鎖】
多くの炭素原子が鎖状または環状に結合した化合物における、炭素原子間の結びつきのこと。→主鎖 →側鎖
たんそせんいきょうかプラスチック【炭素繊維強化プラスチック】
⇒シー‐エフ‐アール‐ピー(CFRP)
たんそはいしゅつけん【炭素排出権】
地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出する権利。企業間・政府間で取引され、排出権を売買する取引市場も開設されている。二酸化炭素排出権。排出枠。炭素クレジット。カ—ボンクレジット。→温室効果ガス排出権 →排出量取引 →シカゴ気候取引所
たんそしつコンドライト【炭素質コンドライト】
コンドライトとよばれる石質隕石のうち、有機物として炭素を含むもの。普通コンドライトにくらべて発見例は極めて少ない。隕石が形成されてから200度以上の高温にさらされたことがなかったため、太陽系初期の元素組成を知る手がかりになると考えられている。
たんそじゅんかん【炭素循環】
地球上における炭素の循環のこと。大気中の二酸化炭素が植物の光合成によって炭水化物になり、食物連鎖や腐敗を経て、ふたたび大気に還元するまでの過程を指す。炭素が生物体に固定される量と呼吸・分解によって大気に放出される量は釣り合っていたが、産業革命以降の化石燃料の消費にともない、大気中の二酸化炭素の量が増加を続けている。
たんそさぶんし【炭素鎖分子】
多くの炭素原子が鎖状に結合した化合物。炭素鎖には水素・窒素・酸素・硫黄などが結合するが、不飽和結合のものが多く、反応性が高い。そのため、地球環境では通常存在せず、星間空間の分子雲に見られる。
たんそかんしきかごうぶつ【炭素環式化合物】
環式化合物のうち、環を構成する原子がすべて炭素からなるもの。脂環式化合物と芳香族化合物に大別される。
たんそよさん【炭素予算】
地球温暖化を一定のレベルに抑える場合に想定される、温室効果ガスの累積排出量(過去の排出量と将来の排出量の合計)の上限値をいう。カーボンバジェット。
たんそたんそけつごう【炭素炭素結合】
二つの炭素原子の間の共有結合。単結合・二重結合・三重結合を形成する。これらの結合を繰り返すことで長い炭素鎖が形成され、合成樹脂などの有機化学物質が合成される。C-C結合。
たんそクレジット【炭素クレジット】
⇒炭素排出権