煤煙(ばいえん)
の例文・使い方・用例・文例(22)
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・・・「大阪って云うと京都より塵っぽい煤煙の多い処許り見たいだけど成園さんの描いたあの近所は随分好い、お酌もこっちのより奇麗だし同じ位『すれ』て居ても言葉が柔いからいやな気持がそんなにしない。『すれ』を上手にごまかして居るのかもしれな・・・
宮本百合子
「千世子(三)」
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・・・白い手袋をはめさせられた女の子が椅子の上で日曜着の膝に落ちた煤煙をふき払った。河上は風がある。ウェストミンスタア橋に近づくと、河の水からやっと這い上ったばかりの猫が一匹コンクリートの河岸のでっぱりの上で盛に上を見ながら鳴き立てていた。河岸ま・・・
宮本百合子
「ロンドン一九二九年」
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