白波/白浪(しらなみ)
の例文・使い方・用例・文例(12)
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・・・ 町中の堀割に沿うて夏の夕を歩む時、自分は黙阿弥翁の書いた『島鵆月白浪』に雁金に結びし蚊帳もきのふけふ――と清元の出語がある妾宅の場を見るような三味線的情調に酔う事がしばしばある。 観潮楼の先生もかつて『染めちがえ』と題する短篇小説・・・
永井荷風
「夏の町」
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・・・その時計のことなど跡白波となってしまうであろうと思った者の気持のいきさつが、にくらしいのである。 一九三五年の二月十三日、私の誕生日の祝いに、父が精工社の柱時計を買ってくれた。これは私が自分からたのんだものであった。父の家の台所に美人の・・・
宮本百合子
「時計」
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