そうたいうんどう【相対運動】
物理系で、一方の物体の位置と方向に対する、他方の物体の位置と方向の変化。一方の物体の位置と方向を原点とする座標系の中で、他方の変化が記述される。ニュートン力学・特殊相対論では慣性系が座標系である。
そうたいおんかん【相対音感】
ある音の高さを他の音との関係において識別する能力。→絶対音感
そうたいがいねん【相対概念】
他の概念と相関してはじめて存在しうるような概念。例えば、親・子など。絶対概念に対していう。
そうたいくっせつりつ【相対屈折率】
光が二つの媒質A、Bの境界面で屈折するときの屈折率。二つの媒質の絶対屈折率をnA、nBとすると、その比、nB/nAに等しい。
そうたいけいご【相対敬語】
話し手と聞き手、話題となる人物との関係で敬意の高低が定まる敬語の使い方。現代日本語の敬語は、相対敬語。通常「部長がおっしゃっています」と尊敬語を用いるが、来客などに対しては「部長が申しております」と謙譲語を用いて表現するなど。→絶対敬語
そうたいけん【相対権】
特定の人に対してだけ主張できる権利。債権など。対人権。⇔絶対権。
そうたいげんししつりょう【相対原子質量】
⇒原子量
そうたいごさ【相対誤差】
真の値に対する誤差の割合。誤差の絶対値を測定値で割って得られる。
そうたいしつど【相対湿度】
空気中に含まれる水蒸気の量と、その温度の空気が含み得る水蒸気の最大量との比率。RH。
そうたいしゅぎ【相対主義】
哲学で、人間の認識や評価はすべて相対的であるとし、真理の絶対的な妥当性を認めない立場。ギリシャのソフィストたちが古典的代表者。⇔絶対主義。