石が流れて木の葉が沈む
《「新語」弁惑から》物事が道理と逆になることのたとえ。
石で手を詰める
動きがとれない。進退きわまる。「石で手詰めた貧の病」〈浄・忠臣講釈〉
石に齧りついても
どんな苦労をしてもがまんして。石にかじりついてでも。是が非でも。「—やり遂げたい」 [補説]文化庁が発表した平成20年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「石にかじりついてでも」を使う人が66.5パーセント、本来の言い方ではない「石にしがみついてでも」を使う人が23.0パーセントという結果が出ている。
石に灸
効き目のないことのたとえ。石に針。
石に漱ぎ流れに枕す
負け惜しみの強いことのたとえ。また、屁 (へ) 理屈をつけて言い逃れることのたとえ。晋 (しん) の孫楚 (そんそ) が「石に枕し流れに漱ぐ」というべきところを「石に漱ぎ流れに枕す」と誤り、「石に漱ぐ」とは歯を磨くこと、「流れに枕す」とは耳を洗うことだとこじつけたという、「晋書」孫楚伝の故事による。漱石枕流 (そうせきちんりゅう) 。
石に立つ矢
一念を込めてやれば、どんなことでもできることをいうたとえ。漢の李広が石を虎と見誤って矢を射たところ、矢が石に立ったという「史記」李広伝の故事による。
石に針
「石に灸 (きゅう) 」に同じ。
石に布団は着せられず
「石」は墓石の意で、親が死んでからでは孝行はできないことをいうたとえ。孝行のしたい時分に親はなし。
石に枕し流れに漱ぐ
《「蜀志」彭羕伝から》俗世間から遠ざかって山林に隠れ住み、自由な生活をする。→石に漱ぎ流れに枕す
石の上にも三年
冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。