せいしんびょう【精神病】
精神の病的な状態の総称。外傷・疾病などによる外因性のものと、遺伝・体質などによる内因性のものとがある。統合失調症・躁鬱 (そううつ) 病など。→精神障害
せいしんびょういん【精神病院】
⇒精神科病院
せいしんびょうりがく【精神病理学】
精神の病的状態を研究対象とし、その機構や病態の解明を目的とする学問。精神医学の基礎領域。
せいしんぶつりがく【精神物理学】
精神と身体との相互関係を研究する学問。フェヒナーが提唱。物理的刺激と感覚との関係を法則的に明らかにしようとしたもので、刺激閾 (しげきいき) や等価刺激の心理学的測定法の基礎を築き、精神物理学的測定法を発達させた。
せいしんぶつりてきへいこうろん【精神物理的並行論】
⇒並行論
せいしんぶんか【精神文化】
学術・思想・宗教・哲学・道徳・芸術など、精神活動によって生み出される文化の総称。→物質文化
せいしんぶんせき【精神分析】
フロイトによって始められた神経症診断の方法。また、さらに広く精神の無意識の深層を分析する方法をさす。フロイトによれば、精神過程は意識、前意識、深層である無意識の3層に分けられる。抑圧された願望はこの無意識層に押し込められると考え、それを対話・夢・連想などから発見、意識化することで治療しようとする。この方法は、宗教・芸術などの解釈にも広く応用される。
せいしんぶんれつびょう【精神分裂病】
統合失調症の旧称。
せいしんほけんふくしし【精神保健福祉士】
平成9年(1997)成立の精神保健福祉士法によって定められた国家資格。精神科病院などの医療機関や精神障害者の社会復帰を支援する施設において、社会復帰に関する相談に応じたり、日常生活に適応するための訓練や援助を行う。精神保健福祉士国家試験に合格し、登録した者のみが称することができる。精神科ソーシャルワーカー。PSW(psychiatric social worker)。 [補説]平成18年(2006)に障害者自立支援法が施行され、また司法・教育機関など配置機関が増加したことで、認知度が上昇し、需要が高まっている。
せいしんほけんふくしほう【精神保健福祉法】
《「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」の略称》精神障害者の医療・保護、社会復帰の促進、自立への援助、発生の予防などを行い、福祉の増進と国民の精神的健康の向上を図ることを目的とする法律。昭和25年(1950)精神衛生法として制定され、昭和62年(1987)の改正時に精神保健法と改称。平成7年(1995)の改正で現在の名称に改められた。