わかしゅがた【若衆方】
歌舞伎で、美少年に扮する俳優。また、その役柄。
わかしゅかぶき【若衆歌舞伎】
初期歌舞伎の形態の一。寛永6年(1629)女歌舞伎禁止のあとに台頭したもので、前髪のある美少年の舞踊を中心とした。承応元年(1652)男色による弊害から禁止され、以後は野郎歌舞伎となる。
わかしゅがみ【若衆髪】
「若衆髷 (わかしゅまげ) 」に同じ。「—に中剃りして」〈浮・一代女・二〉
わかしゅぐみ【若衆組】
「若者組」に同じ。
わかしゅぐるい【若衆狂ひ】
若衆の色におぼれること。男色に夢中になること。また、その人。「その人の好きこのむ事の品々、傾城狂ひか—か」〈仮・可笑記・五〉
わかしゅじょろう【若衆女郎】
江戸時代、若衆の姿で客を引いた女郎。「近年傾城の端女に—といふあり」〈色道大鏡・三〉
わかしゅどう【若衆道】
男色の道。衆道。若道 (にゃくどう) 。美道。「いにしへも今も—にはあるまいといふ儀にや」〈咄・醒睡笑・六〉
わかしゅまげ【若衆髷】
江戸時代、元服前の男子が結った髪形。前髪を残し、中剃りをして、元結で髷を締めて二つ折りにしたもの。女性もまねて結うことがあった。若衆髪。わかしゅわげ。
わかしゅやど【若衆宿】
「若者宿」に同じ。「—の奈良茶、一杯八分づつに当たるといへり」〈浮・胸算用・二〉
わかしゅわげ【若衆髷】
「わかしゅまげ」に同じ。「野郎鬢 (びん) なる—」〈人・梅児誉美・後〉