ちゃせんかざり【茶筅飾り】
茶道で、名物の茶碗や新茶碗を用いるときの点茶法。茶巾・茶筅・茶杓 (ちゃしゃく) を水指 (みずさし) のふたの上にのせ、前に袋に納めた茶入れを入れた茶碗を置く。
ちゃせんがみ【茶筅髪】
1 室町末期から江戸初期にかけての男子の髪形の一。髷 (まげ) をつくらずに、髻 (もとどり) を元結などで束ね、茶筅のような形にしたもの。 2 江戸時代の未亡人などの髪形の一。髪を切り下げて結び、その先端を散らして茶筅のような形にしたもの。
ちゃせんぎり【茶筅切り】
飾り切りの一。ナスなどの表面に縦に包丁目を何本も入れ、茶筅のようにすること。
ちゃせんし【茶筅師】
茶筅の製造を職業とする人。
ちゃせんしだ【茶筅羊歯】
チャセンシダ科の常緑、多年生のシダ。山中にみられ、葉は羽状複葉で、柄は黒褐色でつやがある。名は、根際からいっせいに出るのを茶筅に見立てたことによる。チャセンシダ科にはトラノオシダ・オオタニワタリなども含まれる。
ちゃせんそでがき【茶筅袖垣】
ハギ・クロモジを束とし、上部を茶筅形に開いて立て並べた袖垣。
ちゃせんたて【茶筅立て】
茶道具の一。茶箱点 (だて) で茶筅を立てるための具。杉板に四角い竹串を3本立てたもの。うぐいす。
ちゃせんとおし【茶筅通し】
茶の湯で、点前 (てまえ) の作法の一。茶をたてる前、茶筅の穂を茶碗の中の湯に通し、穂先を清めるとともに穂先のぐあいを調べる所作。茶筅投じ。茶筅調べ。