蘭麝(らんじゃ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・「造り花なら蘭麝でも焚き込めばなるまい」これは女の申し分だ。三人が三様の解釈をしたが、三様共すこぶる解しにくい。「珊瑚の枝は海の底、薬を飲んで毒を吐く軽薄の児」と言いかけて吾に帰りたる髯が「それそれ。合奏より夢の続きが肝心じゃ。――・・・
夏目漱石
「一夜」
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・・・…………今日は誰も来ないと思ったら、イヤ素的な奴が来た。蘭麝の薫りただならぬという代物、オヤ小つまか。小つまが来ようとは思わなかった。なるほど娑婆に居る時に爪弾の三下りか何かで心意気の一つも聞かした事もある 聞かされた事もある。忘れもしない・・・
正岡子規
「墓」
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