おもてむき【表向き】
1 内実とは違った、世間に対する名目。うわべ。表面上。副詞的にも用いる。「—の理由」「—出張ということにしておく」 2 表立つこと。表ざた。「この話は—にしないでもらいたい」 3 政府・役所などの公的な機関。また、そこで扱う事柄。特に、訴訟。「—に申し出る」 4 幕府や藩で政治をつかさどる所。また、その方面の仕事。⇔奥向き。 5 店の仕事。家業。「万 (よろづ) にかしこき人もがな、跡を預けて、—をさばかせ」〈浮・五人女・三〉
おもてめい【表銘】
日本刀の中子 (なかご) にある銘。刃を下にして腰に差したとき、外側になる面に彫る。刀工名・その出身地・製造地名などからなる。⇔裏銘。
おもてもん【表門】
建物などの表口にある門。正門。⇔裏門。
おもてもん【表紋】
「定紋 (じょうもん) 」に同じ。⇔裏紋。
おもてやま【表山】
山の、日当たりや水の便のいい所。⇔裏山。
おもてゆうひつ【表右筆】
江戸幕府の職名。若年寄の下で幕府の通常の公文書の作成、日記の記入などにあたった。→奥右筆
おもてりゅう【表流】
⇒表千家 (おもてせんけ)
おもてびょうし【表表紙】
「上 (うわ) 表紙」に同じ。
おもてどし【表年】
果実などがよくできる年。生 (な) り年。「タケノコの—」→裏年 [補説]スギなどの、花粉症を起こす植物の花粉が多く飛散する年についてもいう。
おもてめん【表面】
1 両面に印刷または刻印された紙や硬貨・メダルなどの、表にあたる側。柄や模様がない場合でもいう。ひょうめん。⇔裏面。 2 アナログレコードやカセットテープなどのA面のこと。⇔裏面。 3 コンピューターゲームなどで、公に用意されたステージ(面)。本編にあたる部分。裏面に対していう。