襟髪/領髪(えりがみ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・が、忽ち勇気をとり直すと、片手にナイフを握りながら、片手に妙子の襟髪を掴んで、ずるずる手もとへ引き寄せました。「この阿魔め。まだ剛情を張る気だな。よし、よし、それなら約束通り、一思いに命をとってやるぞ」 婆さんはナイフを振り上げまし・・・
芥川竜之介
「アグニの神」
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・・・そして今にも襟髪を掴むか、今にも崖から突き落とすか、そんな恐怖で息も止まりそうになっているんです。しかし僕はやっぱり窓から眼を離さない。そりゃそんなときはもうどうなってもいいというような気持ですね。また一方ではそれがたいていは僕の気のせいだ・・・
梶井基次郎
「ある崖上の感情」
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