・・・ソヴェトの党・労働組合がプロレタリアートの中から優良な技術家を養成しようとして、あらゆる場所に工場学校、労働予備学校、専門技術学校を設置していることの革命的意義はここにある。 芸術の領域で、プロレタリア作家たちが、そのスローガン「プロレ・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・出征兵士は欠勤とし軍隊の日給をさし引いた賃銀を支給すること、各駅にオゾン発生器をおくこと、宿直手当、便所設置その他を獲得し、婦人従業員の有給生理休暇要求は拒絶されて女子の賜暇を男子と同じによこせ、事務服の夏二枚冬一枚の支給、その他を貫徹した・・・ 宮本百合子 「刻々」
十二月十七日から三日の間に行われた協力会議で、婦人の問題で高良富子さんが、婦人局の設置の案を提出した。それに対して、有馬頼寧伯の談として、婦人局というようなものを置こうとは思っていない。婦人を区別しては考えていないわけで、・・・ 宮本百合子 「女性の現実」
・・・勤労者文学対策の強化、作品指導キカンの設置、講座、学校、入門書の発行、などがあげられているだけで、きょうの段階では、どうしても「勤労者文学」という規定そのものが見直されなければ民主主義文学運動全体として発展しにくいという基本点はとりあげられ・・・ 宮本百合子 「その柵は必要か」
・・・又新しき数個の支部を設置しなければならない。そして文学運動における左傾と右傾の両偏向に対しては、従来の断乎たる態度をもって、闘争を継続しなければならない。 確乎たる指導、一切の偏向及び歪曲との断乎たる闘争、文学における真に正しいプロレタ・・・ 宮本百合子 「ニッポン三週間」
・・・専門学校、大学というものに到っては、女の子のために申しわけめいた設置しかなくてきている。日本の女の徳性は、家庭にあってよい娘、よい妻、よい母となるのが完成の目的であって、よい妻、よい母となることはあるいはたやすいことと思えでもしたのだろう。・・・ 宮本百合子 「働く婦人の新しい年」
・・・なぜならば現に貿易庁というものが設置された。賠償物資、見返り物資の輸出入を司り、国内生産の要を握るこの役所に、頭として据えられたのは三井である。三井は、日本の再編成された全企業を統率しようとしている。この事実は日本の政府が、一貫して財閥の走・・・ 宮本百合子 「私たちの建設」
出典:青空文庫