えちごうさぎ【越後兎】
トウホクノウサギの別名。
えちごおいわけ【越後追分】
越後地方に広く歌われる座敷歌。信濃追分が江差追分に発展する中間に位置するものといわれる。以前は、その歌詞から松前節といわれた。越後追分節。
えちごかたびら【越後帷子】
越後小千谷 (おぢや) 地方で産出する、越後上布 (じょうふ) や越後縮 (ちぢみ) で仕立てた単 (ひとえ) 。
えちごさんみゃく【越後山脈】
新潟・群馬・福島3県にまたがって連なる山地。朝日山地・飯豊 (いいで) 山地・上越山地の総称。広くは、三国山脈・帝釈 (たいしゃく) 山脈を含む。
えちごじし【越後獅子】
越後国西蒲原 (にしかんばら) 郡月潟 (つきがた) 村(現、新潟市)から出て諸国を回っていた一人立ちの獅子舞。獅子頭 (ししがしら) をかぶった子供が、親方の笛・太鼓に合わせて曲芸をして、銭を請うた。江戸中期から後期に盛行。角兵衛獅子。蒲原獅子。《季 新年》 地歌。手事物 (てごともの) 。天明年間(1781〜1789)に峰崎勾当 (みねざきこうとう) が作曲。市浦検校や八重崎検校が手を加えたものもある。歌詞はを題材にして越後名物をよみ込む。 歌舞伎舞踊。長唄。篠田金次作詞、9世杵屋六左衛門 (きねやろくざえもん) 作曲。七変化「遅桜手爾葉七字 (おそざくらてにはのななもじ) 」の一つとして、文化8年(1811)江戸中村座で3世中村歌右衛門が初演。
えちごじょうふ【越後上布】
越後の小千谷 (おぢや) ・十日町などを中心に産する麻織物のうちで、特に上等なもの。指で紡いだカラムシの糸で織り、雪ざらしをして漂白する。この技術は重要無形文化財に登録されている。
えちごちぢみ【越後縮】
越後小千谷 (おぢや) 地方で産出される、横糸によりをかけて縮織りにした麻織物。小千谷縮。越後布。《季 夏》
えちごぬの【越後布】
⇒越後縮 (えちごちぢみ)
えちごぶし【越後節】
江戸末期から明治中期にかけて、越後の民謡から出て瞽女 (ごぜ) などが全国に広めた歌謡。芝居の心中物や社会事件などを題材にした長編の口説 (くど) き歌。越後口説き。
えちごへいや【越後平野】
新潟平野の別名。