蹲る/踞る(うずくまる)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・わせよと仰せ下されければ、静が舞いたりけるに、しんむしょうの曲という白拍子を、―― 燈を消すと、あたりがかえって朦朧と、薄く鼠色に仄めく向うに、石の反橋の欄干に、僧形の墨の法衣、灰色になって、蹲るか、と視れば欄干に胡坐掻いて唄う。・・・
泉鏡花
「伯爵の釵」
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・・・そして、宛然蹲る大獣のように物凄い黒色が仄明るい空を画ると、漸々その極度の暗黒を破って、生みたての卵黄のように、円らかにも美くしい月が現われるのでございます。真個に、つるりと一嚥にして仕舞い度い程真丸で、つるつると笑みかけた黄金色のお月様!・・・
宮本百合子
「C先生への手紙」
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