転びを打つ
転げ回る。寝転ぶ。転び打つ。「夜、瓜を盗むには—・ったがよいと言ふ」〈虎明狂・瓜盗人〉
ころびあい【転び合ひ】
正式の手続きなしに夫婦となること。また、その夫婦。くっつきあい。「—お袋様のやうに見え」〈柳多留・三〉
ころびいし【転び石】
地上に転がっている石。
ころびがき【転び牡蠣】
イタボガキなど、海底に転がっている大形の貝のこと。
ころびキリシタン【転びキリシタン】
権力に屈して、キリシタン宗門を捨てた信徒。特に、江戸幕府のキリシタン弾圧政策による宗旨糾明・拷問の場においてキリシタン信仰を自ら否定した者。
ころびこうぼう【転び公妨】
警察官が、被疑者との軽い身体的接触であえて転ぶなどして、公務執行妨害罪の名目で逮捕すること。 [補説]特別公務員職権濫用罪にあたる違法な手法だが、主に公安警察が、他の容疑での逮捕が難しい被疑者を別件逮捕する際に行うとされる。
ころびね【転び寝】
1 着たままで床を取らずに寝ること。ごろね。うたたね。かりね。 2 男女がひそかに肉体関係をもつこと。私通。「不斗 (ふと) した生麦の—からひに増し御恩が深くなり」〈和田定節・春雨文庫〉
ころびバテレン【転び伴天連】
江戸幕府のキリシタン弾圧・拷問により、信仰を捨てた宣教師(バテレン)。→転びキリシタン