・・・文学が、社会の文化生産の労作であるという本質を理解して、作家たちが、他の文化関係の全勤労者の組合と連繋をもつ、著作者としての組合をもつなら、作家の社会的にあらわしうる能力は「文士」の域から必ず脱しうるであろう。日本の自覚あるすべての勤労者が・・・ 宮本百合子 「ある回想から」
・・・国際平和会議と各国の平和を守る会は、日本にも連繋をもっている。原子兵器反対のアッピールは、世界の人民の良心にとって現実の問題なのである。それは観念ではなくて、こんにちの世界人民の実行となっている。空想ではなくて、きわめてつよく表示されている・・・ 宮本百合子 「戦争はわたしたちからすべてを奪う」
・・・提案をうけもったわたしは、サークルと職場、組合などとの連繋は機械的には考えられない、政党や組合の活動が自由になったこんにちでは、そこに労働者のもっている文学能力がそのものとして役立てられる可能が見出されるだろうと答えた。こんにち新日本文学会・・・ 宮本百合子 「その柵は必要か」
・・・これからは、益々いろいろな文化団体との連繋もふえ、活動の面もふえ、若い新鮮なクラブ員の能力が十分発揮されるようになって来るだろう。これはうれしいことだと思う。それにつけて私たちクラブ員は、一つのことをはっきり理解しておいていろいろの場合クラ・・・ 宮本百合子 「三つの民主主義」
出典:青空文庫