さんかマグネシウム【酸化マグネシウム】
マグネシウムを空気中で燃焼させると生じる白色の粉末。水に徐々に溶ける。耐火材・マグネシアセメント原料・触媒・医薬品などに用いる。化学式MgO 苦土。
さんかぼうしざい【酸化防止剤】
ゴム、プラスチック、油脂、食品など、自動酸化をおこしやすい物質に添加し、品質の劣化を防ぐための物質。食品の酸化防止剤として、ビタミンC、ビタミンE、BHA、BHTなどが用いられる。抗酸化剤。
さんかエルディーエルコレステロール【酸化LDLコレステロール】
悪玉コレステロールと呼ばれるLDLが血管壁に入り込むなどして酸化したもの。血管壁にプラークとよばれるこぶを作り、破れると血栓となる。動脈硬化や脳梗塞の原因として視されている。
さんかぶつはんどうたい【酸化物半導体】
酸化物からなる半導体。通常、絶縁性を示すものが多い酸化物の中で、半導体の性質を示す化合物からなる。製造時の温度が室温程度のため、低コストで生産できる。透明で塗布による加工が可能な材料もあり、透明な太陽電池、折り曲げられる電子ペーパー、超高精細の液晶ディスプレーや有機ELディスプレーへの応用が試みられている。
さんかベリリウム【酸化ベリリウム】
ベリリウムの酸化物。無色の六方晶系。天然にブロメライトとして産出。耐熱性・電気絶縁性にすぐれる。ロケットエンジンの燃焼室、原子炉の制御棒や中性子の反射材などに用いられる。毒性が強い。ベリリア。化学式BeO
さんかコバルト【酸化コバルト】
コバルトの酸化物。酸化コバルト(Ⅱ)CoOは青緑色の粉末。等軸晶系。水素、炭素とともに加熱すると金属コバルトに還元される。磁性材料の原料、磁器やガラスの着色剤に用いる。酸化二コバルト(Ⅲ)コバルト(Ⅱ)Co3O4は黒色の結晶。等軸晶系。加熱により酸化コバルト(Ⅱ)になり、四酸化三コバルト、四三酸化コバルトともいう。
さんかストレス【酸化ストレス】
生体内において、活性酸素などによる酸化反応が抗酸化作用を上回り、細胞などに有害な作用を及ぼすこと。
さんかイットリウム【酸化イットリウム】
イットリウムの酸化物。無色の結晶または白色の粉末。等軸晶系。水・アルカリに不溶。屈折率は1.91と高い。耐プラズマ性に優れる。半導体製造装置、レーザー材料に用いられる。イットリア。化学式Y2O3
さんかかんげんてきてい【酸化還元滴定】
酸化還元反応を利用する滴定。酸化剤の溶液に試料を滴定する酸化滴定と、還元剤の溶液を使用する還元滴定の2種類がある。溶液や指示薬の変色、または電気滴定により反応の終結となる当量点を求める。酸化滴定。
さんかジルコニウム【酸化ジルコニウム】
ジルコニウムの酸化物。二酸化ジルコニウムのみが知られる。無色の結晶。転移温度摂氏1000度を境に単斜晶系から等軸晶系に可逆的に変化する。耐食性、強度、靱性に優れる。単結晶のものは屈折率が大きく、人造宝石ジルコニアとして合成される。