じゅうりょくいじょう【重力異常】
地球物理学、測地学において、地球を楕円体とみなした場合に緯度から理論的に求められる標準重力と、実際の重力の実測値の間に見られるずれ。
じゅうりょくかそくど【重力加速度】
物体を自由落下させたとき、重力によって生じる加速度。毎秒毎秒約9.8メートルの割合で起きる速度変化。
じゅうりょくけい【重力計】
重力の加速度を測定する装置。
じゅうりょくさんらん【重力散乱】
重力の小さい天体が、近傍を大きい天体が通過することで慣性軌道から離れること。太陽系では、外惑星軌道近くの小惑星などが外惑星の通過に伴い、軌道を乱されて太陽に引き込まれたり、逆に太陽系外縁にあるとされるオールトの雲や太陽系外にはじき出されたりする。
じゅうりょくしつりょう【重力質量】
ある物体に作用する重力と、基準物体(例えば分銅)に作用する重力との比較によって決める質量。天秤によって決める質量。
じゅうりょくダム【重力ダム】
ダム自体の重量によって水圧・地震などの外力に耐える構造のコンクリートダム。
じゅうりょくたんいけい【重力単位系】
基本単位として、長さ・時間・重力を用いる単位系。重力が場所によって異なるため厳密なものではないが、実用的なので工学部門で用いられる。
じゅうりょくたんこう【重力探鉱】
⇒重力探査
じゅうりょくたんさ【重力探査】
重力を測定して、地質構造や地下資源の存在を調査する方法。主に石油・天然ガスなどの探査に利用。重力探鉱。
じゅうりょくは【重力波】
1 重力場の変化によって生じ、光速で伝わる波動。アインシュタインが一般相対性理論の重力場についての方程式から予測。1974年、連星パルサーの公転周期の変化からその存在が間接的に確認された。直接的な検出には長らく成功していなかったが、2016年2月、米国の重力波望遠鏡LIGOにより、連星ブラックホールの合体に由来する重力波の直接観測に成功したと発表された。 2 流体の表面の上下動に対して、復元力として重力が作用するために起こる波。