・・・ 職業 自由 進歩 社会 共産 協同 諸派 無所属 社長重役 五七 二九 六 ― 三 一三 一〇 弁護士 一七 九 一九 ― ― 一 三 会社員 三 三 七 ― ― 一 二 医・・・ 宮本百合子 「春遠し」
・・・文学ともいえない読物の中には、重役と女秘書、闇の事業の経営者とその婦人助手のいきさつなどがはやっているけれども、パール・バックの「この心の誇り」にとらえようとされている女性の自立の世界と、それはどんなにちがっているかということを見くらべるに・・・ 宮本百合子 「文学と生活」
・・・現在は、菊池寛氏のように恋愛を広義の遊蕩、彼のいわゆる男の生物的多妻主義の実行場面と見、結婚を市民的常識にうけいれられた生殖の場面、育児の巣と二元的に考える中年の重役的認識と、恋愛は楽しくロマンティックで奔放で、結婚は人生の事務であると打算・・・ 宮本百合子 「若き世代への恋愛論」
・・・ 風俗小説の範囲で現実を見るだけでも、女の社会的な動きの一方には、婦人の参議院議員からはじまって少女歌劇の女優、婦人作家をふくむ女重役というものがあらわれているし、兜町・堂島に、女の相場がはやって来ています。その一方では、民主的な日本の・・・ 宮本百合子 「私の書きたい女性」
・・・ さて、あなたの旦那さんは、会社へ勤めておられるそうですが、その会社で良人の方は大株主ででもあるのでしょうか。重役とか? または格のいい主任級の方でしょうか。 なぜというに、この頃のギリギリと行きつまった世界の不景気時代、タダの会社・・・ 宮本百合子 「「我らの誌上相談」」
出典:青空文庫