金紗/錦紗(きんしゃ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・柳の葉に、菊らしいのを薄色に染出したのが、白い山土に敷乱れた、枯草の中に咲残った、一叢の嫁菜の花と、入交ぜに、空を蔽うた雑樹を洩れる日光に、幻の影を籠めた、墓はさながら、梢を落ちた、うらがなしい綺麗な錦紗の燈籠の、うつむき伏した風情がある。・・・
泉鏡花
「縷紅新草」
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・・・おふくろが満足したのは、トシエが二タ棹の三ツよせの箪笥に、どの抽出しへもいっぱい、小浜や、錦紗や、明石や、――そんな金のかかった着物を詰めこんで持って来たからである。虹吉が満足したのは、彼の本能的な実弾射撃が、てき面に、一番手ッ取り早く、功・・・
黒島伝治
「浮動する地価」
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