すずきしょうてん【鈴木商店】
明治末期から大正期にかけての総合商社。明治期、砂糖・樟脳 (しょうのう) の取引に始まり、第一次大戦で巨利を得、急速に諸企業を傘下に収めてコンツェルン化したが、戦後の恐慌に続く昭和2年(1927)の金融恐慌で、倒産。
すずきしんいち【鈴木鎮一】
[1898〜1998]バイオリン奏者・教育者。愛知の生まれ。音楽教育システム「スズキメソッド」を創出、世界的に評価される。
すずきせいじゅん【鈴木清順】
[1923〜2017]映画監督・俳優。東京の生まれ。本名、清太郎。「港の乾杯 勝利をわが手に」で監督デビュー。内田百閒 (ひゃっけん) 原作の幻想的な作品「ツィゴイネルワイゼン」で高い支持を得る。代表作「肉体の門」「けんかえれじい」「殺しの烙印 (らくいん) 」など。映画・テレビで俳優としても活躍した。
すずきぜんこう【鈴木善幸】
[1911〜2004]政治家。岩手の生まれ。昭和22年(1947)日本社会党から衆議院議員に初当選。その後、保守に転向し自民党で郵政大臣・厚生大臣・官房長官などを歴任。同55年、大平首相急死後首相就任。同57年退陣。→中曽根康弘
すずきそうたろう【鈴木惣太郎】
[1890〜1982]野球評論家。群馬の生まれ。米コロンビア大学に留学し、帰国後米国の野球を日本に紹介。昭和6年(1931)と9年にメジャーリーグ選抜チームを招聘 (しょうへい) するなど、日米交流に大きく貢献した。
すずきだいせつ【鈴木大拙】
[1870〜1966]仏教哲学者。石川の生まれ。今北洪川 (いまきたこうせん) ・釈宗演について禅を修行。仏教、特に禅の思想の研究・普及に努力。仏教関係の英文著作も多く、海外での名声が高い。文化勲章受章。著「禅と日本文化」「禅思想史」など。
すずきちょうきち【鈴木長吉】
[1848〜1919]鋳金家。帝室技芸員。武蔵の人。本名嘉幸 (かこう) 、長吉は通称。岡野東竜斎に師事。蝋型 (ろうがた) 技法にすぐれ、海外博覧会に出品して賞を受けた。
すずきとらお【鈴木虎雄】
[1878〜1963]中国文学者・漢詩人。新潟の生まれ。号、豹軒 (ひょうけん) 。京大教授。中国の韻文の研究に功績を残した。文化勲章受章。著「支那文学研究」「支那詩論史」、詩集「豹軒詩抄」など。
すずきはるのぶ【鈴木春信】
[1725?〜1770]江戸中期の浮世絵師。江戸の人。本姓は穂積、通称、次郎兵衛。号、思古人。錦絵 (にしきえ) の成立に中心的な役割を果たした。美人画を得意とし、遊里風俗や市井 (しせい) の日常生活の情景に古典和歌の歌意などを通わせた見立絵 (みたてえ) を好んで制作。
すずきぶんじ【鈴木文治】
[1885〜1946]労働運動家。宮城の生まれ。大正元年(1912)友愛会(のち日本労働総同盟)を設立、会長を務めた。社会民衆党創立に参画、同党および社会大衆党代議士。