こつばんい【骨盤位】
胎児が下半身を下にした状態にあること。逆子 (さかご) 。
こつばんぞうきだつ【骨盤臓器脱】
女性の骨盤内にある子宮・膀胱・尿道・小腸・直腸などの臓器が下垂し、膣壁内に突出する疾患の総称。脱出する臓器によって子宮脱・膀胱瘤・尿道瘤・小腸瘤・直腸瘤などという。重症になると膣外に脱出する。出産・加齢・肥満・便秘などが原因。骨盤内の臓器を支える骨盤底筋が傷ついたり緩むことによって起こる。治療法は、体操による筋力強化、ペッサリーの装着、手術など。性器脱。
こつばんていきん【骨盤底筋】
骨盤の底にあって膀胱や直腸などを支えている筋肉の総称。尿道・肛門などを締める役割も果たし、筋力が低下すると失禁が起こりやすくなる。
こつばんいりぐち【骨盤入(り)口】
⇒骨盤上口
こつばんかくまく【骨盤隔膜】
骨盤底を支える強力な筋肉および筋膜の総称。肛門挙筋 (こうもんきょきん) ・尾骨筋などからなる。前方は尿生殖隔膜に連続している。
こつばんかこう【骨盤下口】
骨盤腔 (こつばんくう) の下方にある大きな開口。骨盤底を形成する筋肉・筋膜・靭帯 (じんたい) で閉じられ、男性では尿道・直腸、女性ではこれらに加えて膣が貫いている。骨盤出口。→骨盤上口
こつばんくう【骨盤腔】
骨盤に囲まれた空間。狭義には、分界線より下方の小骨盤腔をいう。
こつばんじょうこう【骨盤上口】
小骨盤の入り口の部分。上から見ると、男性ではハート形、女性では楕円 (だえん) 形が多い。骨盤入り口。→骨盤下口
こつばんてい【骨盤底】
骨盤腔 (こつばんくう) の底にあたる部分。肛門挙筋 (こうもんきょきん) ・外肛門括約筋・深会陰横筋・尿道括約筋などの筋肉や筋膜・靭帯 (じんたい) がハンモック状に張って骨盤下口をふさぎ、膀胱 (ぼうこう) ・直腸・尿道・子宮などの臓器を支えている。→骨盤底筋 →骨盤隔膜 →尿生殖隔膜
こつばんでぐち【骨盤出口】
⇒骨盤下口