とりげうち【鳥毛打ち】
岐阜県飛騨地方に伝わる民俗芸能。一文字笠や鶏の毛笠をかぶり、締め太鼓や鉦 (かね) を打ちながら、笛などに合わせて大勢で踊る。
とりげざや【鳥毛鞘】
鳥毛を装飾としてつけた槍の鞘 (さや) 。
とりげのやり【鳥毛の槍】
鳥毛鞘 (ざや) の槍。とりげやり。
とりげも【鳥毛藻】
イバラモ科の沈水性の一年草。池沼や水田中に生え、二また状に分枝し、葉は糸状。7〜9月、雌花と雄花をつける。
とりげりゅうじょのびょうぶ【鳥毛立女屏風】
正倉院に伝わる屏風の一。六扇からなり、各扇に唐装の婦人を一人配した樹下美人図。天平勝宝8年(756)の東大寺献物帳に記載される。頭髪・着衣・樹木などにヤマドリの羽毛が貼 (は) られていたのでこの名があるが、現在はほとんど剝落 (はくらく) して下図の墨線のみとなり、彩色された面貌 (めんぼう) だけが当初の様相をとどめている。「とりげたちおんなびょうぶ」ともいう。