一簣の功
《「書経」旅獒 (りょごう) から》完成直前のひと骨折り。最後の努力。事業を完成させるために積み重ねる一つ一つの努力の大切さをいう。
一饋に十起
「一饋に十度 (とたび) 立つ」に同じ。
一饋に十度立つ
《夏 (か) の禹 (う) 王が賢者を迎えるために、食事の間に10回も席を立ったという「淮南子 (えなんじ) 」氾論訓の故事から》政治に熱心なこと。一饋に十起 (じっき) 。
いっきうち【一騎討ち/一騎打ち】
1 敵味方ともに1騎ずつで勝負を争うこと。転じて、一対一の勝負。「与野党候補の—」 2 《「うち」は馬を走らせる意》1騎ずつ1列に並んで進むこと。「海ばたは—の道にて、うち寄する浪大なり」〈仮・東海道名所記・二〉
いっきかせい【一気呵成】
《「呵」は息を吹きかける意》ひといきに文章を書き上げること。また、ひといきに物事を成し遂げること。「脚本を—に書き上げる」「—に改革をやり遂げる」
いっきつうかん【一気通貫】
1 マージャンで、同じ種類の数牌 (シューパイ) を一から九までそろえて上がったもの。 2 転じて、始めから終わりまで一通りそろっていること。また、最初から最後まで一貫したサービスが可能であること。「企画から生産・流通・販売まで—で請け負う」
いっきとうせん【一騎当千】
《古くは「いっきとうぜん」》一人で多勢の敵に対抗できるほど強いこと。勇士の形容。一人 (いちにん) 当千。「—の兵 (つわもの) 」 [補説]室町時代には、「一人当千 (とうぜん) 」と並べ用いられたが、後世には「一騎当千」が残った。
いっきに【一気に】
[副] 1 途中で休まずに物事をするさま。いっぺんに。「—駆け抜ける」 2 《近世上方語》すぐに。じきに。「乗るなら早う乗らんせ、—出すさかひ」〈滑・膝栗毛・六〉
いっきのみ【一気飲み】
[名](スル)飲み物、特に、大量の酒を一息に飲み干すこと。 [補説]短時間に多量の酒を摂取すると、急性アルコール中毒を起こし、死ぬことがある。
いっきざき【一季咲き】
年に1回だけ花が咲くこと。また、その植物。「—のカーネーション」