一口に出ずるが如し
《「韓非子」内儲説から》大勢の人の言うことが一人の口から出たように同じであること。異口同音。
いっこういっき【一向一揆】
室町・戦国時代に近畿・北陸・東海地方に起こった一向宗(浄土真宗)門徒の一揆。僧侶、門徒の農民を中心に、名主・地侍が連合して、守護大名・荘園領主と戦った。加賀一揆のように一国を支配したものもあったが、天正8年(1580)の石山本願寺に対する織田信長の石山合戦を最後に幕を閉じた。
いっこうしき【一向式】
[形動][文][ナリ]《「しき」は副助詞》まさにその状態そのものであるさま。まったく。まるっきり。「此娘 (このこ) はズー体ばかり大くッても—なお懐 (ぽっぽ) だもんだから」〈二葉亭・浮雲〉
いっこうしゅう【一向宗】
《一向(ひたすら)に阿弥陀仏を念ずる宗派の意から》浄土真宗。主として他宗派からの呼び名。一向一念宗。門徒宗。
いっこうせんじゅ【一向専修】
ひたすら一つの修行、とりわけ念仏に励むこと。
いっこうせんねん【一向専念】
ひたすら念仏すること。「ただ一念、仏になるを—といふなり」〈一遍上人語録・下〉
いっこうりょうぜつ【一口両舌】
[名・形動]前に言ったことと、あとで言うこととが違うこと。また、そのさま。二枚舌。「サリトテハ—ナモノヂャ」〈天草本伊曽保・狼と子を持った女〉
一行失すれば百行ともに傾く
一つでも行いに過ちがあると、今までの多くの善行もすべてだめになる。