カザンクレムリン
《Kazanskiy Kreml'/Казанский Кремль》タタールスタンの首都カザンにあるクレムリン(城砦)。中世にボルガブルガル人によって最初のクレムリンが建設。15世紀にカザンハン国の首都となり宮廷が置かれたが、16世紀にイワン4世により破壊。その後、ふたたびクレムリンが築かれた。内部にはブラゴベシチェンスキー大聖堂、シュユンベキ塔、スパスカヤ塔、クルシャリフモスクなどが残り、2000年に「カザンクレムリンの歴史的建造物群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。また、コンスタンチン=トンの設計による共和国大統領宮殿がある。カザン要塞。
カザンせいどう【カザン聖堂】
《Kazanskiy sobor/Казанский собор》ロシア連邦北西部、レニングラード州の都市サンクトペテルブルグにあるロシア正教会の聖堂。19世紀初め、ロシア正教で最も有名なイコンの一つ「カザンの聖母」を安置するため、パーベル1世により建造。バチカンのサンピエトロ大聖堂を模してカトリック風に造られた。同時期にロシア軍がナポレオン1世率いるフランス軍を破ったため、勝利を記念する品々を展示している。またロシア軍総司令官ミハイル=クトゥーゾフの墓所がある。カザン大聖堂。カザン寺院。
カザンのせいぼせいどう【カザンの聖母聖堂】
《Sobor Kazanskoy ikonï Bozhiey Materi/Собор Казанской иконы Божией Матери》ロシア連邦の首都モスクワの中心部、赤の広場にあるロシア正教会の教会。17世紀初め、ポーランド軍の侵攻を防いだことを記念して建造。旧ソ連時代の1936年、スターリンにより破壊されたが、1993年に再建。名称はロシア正教会で尊ばれてきたカザンの聖母のイコンがあったことに由来する。
カザンようさい【カザン要塞】
《Kazanskiy Kreml'/Казанский Кремль》⇒カザンクレムリン
かざんせいびどう【火山性微動】
火山に特有の振動現象。火山性地震に比べ、その始まりと終わりが不明瞭であり、数日以上継続するものもある。火山やその周辺に発生し、地震計によって検出される。その発生機構は明らかではないが、マグマの移動や地下水の沸騰などに起因すると考えられている。また、噴火に先立って生じることが多い。火山性脈動。
かざんせいみゃくどう【火山性脈動】
⇒火山性微動
かざんフロント【火山フロント】
⇒火山前線
かざんれっとう【火山列島】
⇒硫黄列島
かざんばいきゅう【火山灰丘】
火山灰が火口の周りに降り積もってできた火砕丘。タフコーン。
かざんぼうさいきょうぎかい【火山防災協議会】
火山の噴火に備えて、平常時から広域的な防災体制を構築するために設置される協議会。噴火警戒レベルが設定されている火山を中心に、全国各地の火山ごとに設置され、火山ハザードマップの作成や避難計画の策定などを行う。地域の自治体・気象台・砂防部局・火山専門家および関係機関によって構成される。