かわらぶき【瓦葺き】
1 瓦で屋根を葺くこと。また、その屋根。 2 仏寺をいう斎宮の忌み詞。
かわらべい【瓦塀】
平たい瓦を張り、継ぎ目には漆喰 (しっくい) を海鼠 (なまこ) 状に盛り上げた塀。
かわらぼう【瓦棒】
金属板葺き屋根で、傾斜の方向に一定間隔に並べて取り付ける棒状の材。この上も金属板で覆うので、雨漏れに強い。
かわらまつば【河原松葉】
アカネ科の多年草。草地に生え、高さ約60センチ。茎は四角柱。葉は針状。夏、多数の白い小花を円錐状につける。
かわらもち【瓦餅】
《平たい形が似るところから》伸 (の) し餅のこと。
かわらもの【河原者】
1 中世、非課税地を求めて河原に住みつき、卑賤視された労働や雑芸能などに従事した人々。 2 ⇒河原乞食 (こじき)
かわらや【瓦屋】
1 瓦師。また、瓦を売る人。 2 瓦葺きの屋根。また、その家。「—の板葺きにても見ゆるかな土くれしてや造りそめけむ」〈金葉・雑上上〉 3 瓦を焼くかまど。また、それのある建物。「むせぶとも知らじな心—に我のみ消たぬ下の煙は」〈新古今・恋四〉
かわらやき【瓦焼(き)】
1 瓦を焼いて作ること。また、その職人。 2 「素 (す) 焼き1」に同じ。
かわらやね【瓦屋根】
瓦葺 (ぶ) きの屋根。
かわらよもぎ【河原艾】
キク科の多年草。河原や海岸の砂地に生え、高さ約80センチ。茎はよく分枝し、葉は羽状に細く裂けていて、白い毛がある。9、10月ごろ、黄色の小花を円錐状につける。乾燥した若芽などを漢方で茵蔯蒿 (いんちんこう) という。