口を極める
言葉のありったけをつくす。あらゆる言い方をする。「—・めて褒める」
口を過ごす
1 生計を立てる。口を糊 (のり) する。「親子四人の—・して行くばかりも容易でない」〈小杉天外・初すがた〉 2 余計なことをしゃべる。「弁説にまかせ—・しける乞食」〈咄・露がはなし・五〉
口を酸っぱくする
忠告などを何度も繰り返して言う。「—◦して注意する」
口を滑らす
言ってはならないことをうっかり口に出して言う。「酒席でつい—・してしまった」
口を添える
人が頼みごとなどをするときに、間に立って言葉を加えてとりなす。口添えをする。「友人が—・えてくれたので話がうまくまとまった」
口を揃える
各人が同じことを言う。異口同音に言う。「—・えて反対する」
口を出す
分を越えて意見を言う。口出しをする。「横から—・す筋合いではない」
口を叩く
勝手なことを言う。「大きな—・く」
口を垂る
卑屈な態度でものを言う。「—・れて、これ、一銭おくりゃれ申せといふ」〈浮・男色大鑑・二〉
口を衝いて出る
《蘇軾「跋欧陽公書」から》次から次へと自然に言葉が口に出る。「日ごろの鬱憤 (うっぷん) が—◦出る」