言近くして意遠し
表現はやさしいが、意味は深長である。言近くして指 (むね) 遠し。
言を構える
つくりごとを言う。「—・えて約束を実行しない」 [補説]「言葉を構える」とするのは誤り。
言を左右にする
あれこれ言い逃れて、はっきりしたことを言わない。「—◦して確答を避ける」 [補説]「言葉を左右にする」とするのは誤り。
言を食む
《「書経」湯誓の「朕言を食 (は) まず」から》前言をひるがえす。約束に背く。うそをつく。食言する。「僕が社員に対して—・むようになるから」〈鴎外・[下接句]ヰタ‐セクスアリス〉
言を俟たない
改めて言うまでもない。もちろんである。「事実そうであることは—◦ない」 [補説]「言葉を俟たない」とするのは誤り。
験を担ぐ
《「縁起を担ぐ」から転じた語か》ある物事に対して、よい前兆であるとか悪い前兆であるとかを気にする。「—・いで大安の日に引っ越す」