こうぎしょ【公議所】
明治新政府の立法機関。明治2年(1869)3月開設。各藩から選出された公議人により構成された。官制改革により7月から集議院と改称。明治6年(1873)廃止。
こうぎしょ【講義所】
1 講義をする所。 2 無教会主義のキリスト教徒が集まって聖書の研究会などを催す所。「時たま基督教—と看板かけたぼそぼそとした格子の内から」〈蘆花・思出の記〉
こうぎせいたいろん【公議政体論】
幕末、後藤象二郎・坂本竜馬らによって提起された政権構想。諸藩・民間から俊才を登用して、全国的に政治の統合を図ろうとしたもの。
こうぎだて【公儀立て】
わざわざ表ざたにすること。「身のためならぬ事を物好きなる—」〈浮・新可笑記〉
こうぎにん【公議人】
公議所の議員。各藩から一人ずつ選ばれた。
こうぎのみつやく【広義の密約】
国家間の条約や協定などで秘密にされている部分。他国に重要な権利・自由を与えたり、自国が重要な義務・負担を引き受けるなど、公表されているものとは異なる重要な内容を持つ国家間の合意・了解で、必ずしも明確な文書の形で存在するものではなく、暗黙のうちになされているもの。平成21年(2009)11月から平成22年(2010)3月にかけて密約問題を検証した外務省の有識者委員会が示した密約に関する定義の一つ。→狭義の密約
こうぎぶり【公儀振り】
人当たり。応対の態度。「一座の—よき人と人の誉むれば」〈浮・永代蔵・一〉
こうぎりゅうどうせい【広義流動性】
日本銀行が集計・公表するマネーストック統計の指標の一。M3に金融債・銀行が発行する普通社債・金銭の信託、および投資信託・金融機関が発行するCP・国債・外債などを加えたもの。→M1 →M2 [補説]日本銀行は郵政民営化や金融商品の多様化などによる環境の変化に対応するため、従来の「マネーサプライ統計」を見直し、集計対象や指標の定義を改定。平成20年(2008)6月から名称を「マネーストック統計」に変更した。マネーストック統計では、投資信託に私募投信・銀行発行普通社債が追加され、債券現先・現金担保付債券貸借が除外されている。
こうぎろく【講義録】
講義の内容を記録して発行する書物。