じゆうぼうえききょうてい【自由貿易協定】
地域間または国との間で、関税や量的制限などの貿易障壁を相互に撤廃し、自由に貿易を行うことによって相互の利益を図ることを目的とする取り決め。代表的なものに米国、カナダ、メキシコの間で1994年に発効した北米自由貿易協定(NAFTA)などがある。FTA(free trade agreement)。→経済連携協定(EPA) →経済統合協定(EIA)
じゆうぼうえきこう【自由貿易港】
⇒自由港
じゆうほうそうだん【自由法曹団】
大正10年(1921)神戸の労働争議弾圧に対する調査と抗議運動を契機に結成された弁護士の団体。労働者・農民・勤労市民の権利の擁護をその活動方針とする。
じゆうぼうちょう【自由膨張】
物体が外部に対して仕事をせずに膨張すること。たとえば、真空中に気体を拡散させる場合、気体には外部から何ら圧力がかかっていないため仕事をしたことにはならず、自由膨張とみなされる。また、内部エネルギーは一定に保たれ、温度変化もない。
じゆうほうにん【自由放任】
各人の思いのままに任せて、干渉・束縛・統制などをしないこと。「子供の—はよくない」
じゆうほうにんしゅぎ【自由放任主義】
1 各自の自由に任せて、いっさい干渉しない考え方や立場。 2 経済については国家による統制や干渉を排除し、個人の自由な利益追求活動に任せるべきであるとする経済政策上の主義。18世紀に、フランスの重農主義者およびイギリスのアダム=スミスによって主張された。レッセ‐フェール。
じゆうほうろん【自由法論】
法は固定した概念にとらわれるべきものでなく、条理や社会的現実面に即するように、自由に運用されるべきであるとする主張。19世紀末から20世紀初めにかけて、ドイツやフランスなどにおいて、従来の概念法学に対する反動として起こった革新的な法学の方法論。自由法学。
じゆうみん【自由民】
他人の強制を受けない自由な人民。特に、古代社会の奴隷身分以外の者をさす。
じゆうみんけんうんどう【自由民権運動】
明治前期、藩閥政治に反対して国民の自由と権利を要求した政治運動。明治7年(1874)の板垣退助らによる民撰議院設立建白書の提出に始まり、国会の開設を要求する運動として全国的に広がった。のち、自由党・立憲改進党が結成され、組織的な運動を展開したが、福島事件・秩父事件などが鎮圧されるなかで衰退していった。
じゆうみんけんしそう【自由民権思想】
⇒自由民権論